約 4,804,098 件
https://w.atwiki.jp/tomutomu/pages/28.html
ここではモンスター攻略の感想をかいていただきたいとおもいます ほうほう、そんなやり方があるのか・・。 -- ヴァル カイザー (2008- メガホネボンは飛ばないほうがらくだが・・・ -- アギト (2008-11-28 22 56 02) そんな、法を定めた覚えはない、好きに書いていいよ -- オーブ軍総司令官 (2008-12-20 00 17 50) モンスター攻略というか、べネブのリンジャ追跡のボス攻略のせてけれww -- 瞬光 (2008-12-23 09 43 49) ・は削除と・・あとギガロは・・できしだいw -- 管理人 (2008-12-25 16 37 50) 削除(2009-02-17 20 03 48) 削除(2009-02-17 20 04 13) 初めてです。遺跡の攻略がのってるなんてサイコーです たまらんですYO!もっとのせてくださぁい。。楽しみにしてます>< -- pitipon5 (2009-03-26 15 55 18) あぁ・・遺跡か・・・・・すっかりわすれたわ・・・こんどポインのクソ遺跡でも攻略するからまってねー(ちがぅ? -- 管理人トルギスさん (2009-04-12 19 51 37) すばらしい -- j (2009-05-29 15 28 17) ありがとう(´・ω・) -- 管理人 (2009-05-29 15 30 22) 遺跡の攻略サイコー -- j (2009-05-30 07 47 41) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/giurasu/pages/899.html
天嵐ヴォル報酬不具合事件の火消しを必死に試みるバイト君 696 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:2013/01/04(金) 09 52 46.66 ID BJGf3aLZ キミたちまだ補償の話してるのかよ^^; ネチっこいなぁ だからモテないんだよ(´・ω・`) 717 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:2013/01/04(金) 10 02 20.23 ID BJGf3aLZ 本スレはいつもまったりしてるものなのに… はぁ(´・д・`)=3 ヴォルガノススレ立ててやればええんちゃう? いい加減この話題に辟易してる人もいるんだと思うの(´・ω・`) 733 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:2013/01/04(金) 10 08 27.03 ID BJGf3aLZ 本スレは正月に食べたお雑煮の話とかで盛り上がってるべきだよね(´・ω・`) 補償はもう確定してるんだし、補償の話題は終わりでOK 809 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:2013/01/04(金) 10 34 57.29 ID BJGf3aLZ そもそも、他のお客様が[[ヴォルガノス]]を回していた間、 あなた方は序ギザミや中ノノ、天[[キリン]]、逆襲グラ、[[ラヴィエンテ]]…あるいはオフで好きなことをして、正月を楽しんでいたのではないですか? 時間は誰にでも平等に流れているんです、それを無駄に使っていたのはあなたたちじゃないかm9(`・ω・´) 912 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:2013/01/04(金) 11 07 03.21 ID BJGf3aLZ うーん…みんなの言う理屈がよくわからないんだなぁ 君たちって、何か不具合があるたびにコースを課金して補償を貰らおうとするよね? それと一緒でね、今回の不具合についても、「[[天嵐への導き]]【溶岩竜】」に関わりのあったプレイヤーにのみ補償が与えられるのですよ… これって今までの流れと一緒だと思いません? 何か間違ってるのかなぁ(´・ω・`) 974 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:2013/01/04(金) 11 22 57.75 ID BJGf3aLZ 次スレからは補償の話は無しでお願いしますね 迷惑してる人もいるようですよ 1000 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:2013/01/04(金) 11 28 31.36 ID BJGf3aLZ 1000なら次スレからは補償の話はなし! お願いします(-人-) 今回の補償対応は『不具合を利用した人が得をする』という対応で、改善を待っていた人への対応がないことが問題だとの指摘に対して 反論は一切なく、ただ自分の言いたいことだけを言って火消しを急ぐバイト君であった。 尚、緊急メンテナンス終了後には以下のような書き込みを行っている。 482 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:2013/01/04(金) 14 21 09.74 ID BJGf3aLZ ふむ、修正されてるみたいだね 運営さんありがとう! しかもヴォルクエも3日間配信してくれるらしいね、有難い、ここまで真摯に向き合ってくれる運営はMHFが初めてな気がする(*´ω`*) 果たしてID BJGf3aLZはMHF以外のオンラインゲームをプレイしたことがあるのだろうか。 さらにその後、箱鯖で改善されていないという報告が書き込まれるのであった。
https://w.atwiki.jp/wiki10_raimu/pages/11.html
名前 コメント
https://w.atwiki.jp/wiki6_kata/pages/38.html
削除済み
https://w.atwiki.jp/xyz0123/pages/31.html
生放送中に出た名言(迷言)、Q&Aがあればどんどん記入していってね すみません管理人ライブ視聴できませんでした 覚えてる方情報お待ちしております(´;ω;`) 投稿ボタンを押すとこんな感じで表示されます。 (ここに日付が出ます) ゲームはグランツーリスモスポーツ (2017-10-09 17 38 12) 今回の実況は質より速さ (2017-10-09 17 39 44) ピングーの実況で喉を傷めた (2017-10-09 17 44 46) 11月27日にグランツーリスモSPORTSの生放送がありました。 そのゲームで作った痛車を披露していました。 (2017-11-30 22 56 36) 続き)URLは→https //www.youtube.com/watch?v=rfj_B6YV7l4 (2017-11-30 22 58 40) コメント
https://w.atwiki.jp/wiki7_frontier/pages/18.html
漂流世紀フロンティアラーズ この物語は、僅かに残された少年少女達と、それを導いたEDIFAドライアドの漂流冒険談である。
https://w.atwiki.jp/wiki6_kata/pages/27.html
少年は、椅子にどっかと座って呟く。 「今日からは、僕が校長だ」 唇の端を微かに上げ、部屋の隅に立つ少女に笑いかける。少女は、眼鏡の奥の綺麗に澄んだ瞳を少年に向ける。 「アイリス学院は今日から僕ら、生徒のものになったんだ」 株式会社アイリス学院。少年、港 正義は大手企業、港グループの跡取りであり、学院の七十五代生徒会長。そして、今日からは二代目校長の肩書きを背負うことになる。 「まさか、本当に学院の株を売るとは思わなかった。結局先生方は学校経営できなかったんだ」 少年が壁を見つめる。そこには、年老いた前校長の写真が飾られている。 「今日から、僕らの自由な学校づくりが始まる。港家の血を継いだ僕の、素晴らしい経営術でね。楽しみだろう、小夜?」 一言も発せず立っていた少女、小夜は躊躇いながら言う。 「こういうやり方はよくないよ、正義君。株式を買った企業の人を騙して、全部株式買い取って。それに、いっぱい株式持ってるからって、自分を校長に指名して……」 「黙れ!皆さん、合意の上で僕に売ってくれたんだ。このやり方は間違ってない。僕に口答えするな!お前がこの学院に転校できたのは誰のおかげだと思っている?」 「はい。申し訳ありません……」 小夜はもう、何も言えなかった。 文部科学省による、学校株式会社化法案が可決されて、はや一年。多くの学校が成果を上げ始めていた。学校株式化法案の概要は、次のとおりだ。 一般の企業や個人が学校の株式を買い、出資する。株式市場は、学校のランクに応じて一部・二部に分かれている。そして、学習やスポーツ、文化活動などで成績が高い学校に対して、文部科学省が報奨金を出すのである。そのうちの一部が株主の配当となり、残りは学校の利潤とすることが許されている。 株主は、優れた生徒を育てようとして、企業から特別講師を呼んできたり、特別カリキュラムを作ったりする。そして、学校も報奨金を増やそうと努力する。それによって、学校がより一層高いところを目指すようになった。熱心な学校づくりを願う、文部科学省の願いは達成されたといえよう。 桜咲き乱れる季節。アイリス学院の入学式である。 「ごきげんよう、美しきアイリスの花達。アイリス学院新校長となった、港 正義です。昨年から生徒会長として職務を全うしてきましたが、皆さんとともに新しい学校を作るため、こうして校長となりました。皆さんの意見をどんどん取り入れ、快適な学校経営を行うことを約束いたします」 ざわめく生徒達。無理もない、生徒が学校を治める役割を担う校長になるなんて異例のことだからだ。 「皆さん、落ち着いてください。皆さんの手で、素晴らしい学校を作っていきましょう。皆さんの願いは基本的には全てかなえるつもりです」 生徒は彼の話に耳を傾け始めた。彼の自信に溢れた口調に圧倒されたからだ。そしてまた、彼の言った“願いは全てかなえる”という言葉への期待もある。 「では今年度の生徒会メンバー発表を行います。生徒会長は僕、港 正義が引き続き行います。異存はありませんね?」 誰も反論しない。皆、彼がいかに優れた会長かを知っているからだ。 「では次に、副会長を任命します。この役職に就いた人には、僕の秘書も務めてもらいますが……墨田小夜さんを任命します。彼女は今日、桜学院から転校してきました」 すると、会長の隣に少女が立ち、丁寧にお辞儀をする。 生徒達は再びささやき始める。墨田小夜とは誰か。転校してきたばかりの人間がなぜ、副会長となるのか。 「静粛に。私が彼女を任命した理由を説明します。彼女は名門墨田家の令嬢です。故に、生徒会に必要な能力を兼ね備えていると考えました。彼女には僕のプライベートを含め、補佐を務めることになります」 会長の、ある意味暴挙ともいえる人事に、生徒達の不安は増長していた。しかし、彼には彼なりの考えがある。そう思い、誰も非難はしなかった。 「皆さん、新しい学院づくりを手伝ってください。アイリス学院の校訓『希望の虹』に向かって、理想的な学院を僕らの手で作っていきましょう」 『希望の虹』、この校訓はアイリスの花が象徴するものから採られた。希望に満ち、夢が実現された未来への虹を作る生徒を理想とする、この学院の大きな目標である。生徒達はそれを胸に秘め、日々を送っている。そして、虹を掴んだ卒業生達は、実績を挙げ、現在の日本を背負って立つ人物となっている。 全ての人事が発表され、入学式は無事に終わった。細かい教育方針などは後日発表されることとなる。 ついに学院の新体制が始まる。 「よ、マサ。発表お疲れさん」 教室に向かう会長の肩を叩き、少年が話しかける。 「透か。お前も学院づくりに協力してくれよ、な?」 少年、三鷹 透は、学院の規定に合った長さの髪の毛をいじりながら言った。 「いやぁ、お前の考えも分かるよ?でもさ、ちょっと強引かなって。自分自身が校長になっちゃうなんて」 会長は足を止め、透の方を向いた。そして、ぼそりと言う。 「僕は学院を変えたい。自分の手で、素晴らしいものに。皆、『希望の虹』の実現を願っている。その実現の為に、僕自身が校長にならなければならなかったんだ」 少年の目には熱意があった。そして、それと同等の野心が。彼は、再びゆっくりと歩き始めた。 翌日、新学院規約が掲示された。 一 本校は本日より、生徒会を中心とした、生徒による自治を行う。 一 右記に伴い、基本的には本校教師は生徒の行うことに対しての反論は控える。しかし、生徒の行動が度を過ぎていた場合は上記の通りではない。 一 生徒は、アイリス学院が掲げる校訓、「希望の虹」を忘れず、日々向上心を持つ。 基本的にはこの三点が重要視されている。はっきりと生徒主体の学校経営を行うことを示しているのは生徒のモチベーションを高めるためである。それによって、学院はより一層活発になる。会長はそう踏んで、この規約を作った。 「会長、おはようございます!」 「やぁ、おはよう」 生徒は、すっかり会長の虜となっていた。彼の手腕によって、明らかに学院がよくなっていることに、皆気づいているのだ。 しかし一方で、それをよく思わない人々もいる。 「教師が口出しをしてはいけないとは!全く愚かしい規約を作って、港 正義は何を考えているのでしょう」 「まぁまぁ落ち着いて、新宿教頭。あいつらだって、そのうち規約を改正しますよ。学校経営は大変ですから」 職員室の片隅で、二人の男が話し合っている。学院教頭である新宿と、社会科教師大田である。 「しかしだね、このままでは我々教師の首まで危ういのだぞ。もし、生徒が我々を解雇すると言ったらどうする?」 新宿は額にじっとりとした脂汗を出す。それをハンカチで拭きながら言葉を続けた。 「学院の未来が!我々の未来が懸かっておるのですぞ」 「いやはや……教頭、そんなに心配する必要はありませんよ。生徒を信頼することも大切ですよ。まあ、クサイ台詞ですけどね」 二人の会話はそこで途切れた。流れに身を任せるしかない。今は港 正義が、学院の校長であるからだ。学院の株式のほとんどを持つ彼に逆らうことは、決して許されない。 三鷹 透も自分なりの考えを抱いていた。昔の親友が、急に変わってしまった。学校の権力を全て自分の手中に収めた。それも、学校の株式を全て買い占めるという、大胆な手段を使って。なぜそんなことをするのか。 そして、もう一点。彼の胸につかえている事があった。副会長、墨田 小夜の件だ。墨田家といえば、自由な校風でありながら、礼を重んじる有名校、桜学院を創立した。人間性に優れた生徒が多いと評判だったが、経営に失敗して、この三月で学校は閉鎖。株式会社桜学院は倒産してしまった。 マサと彼女が幼馴染だということは知っていた。しかし、それだけの理由で副会長にするだろうか。確か、彼女はマサが払っている奨学金でアイリスに通っている。何か関係があるのだろうか。この、強引な学校改革を動かすために。 少年がこんなに彼女を意識しているのには理由があった。 惚れてしまった。幼少期に遊んでいた頃の彼女とは違う。澄んだ瞳、烏羽色の髪の毛、華奢で、触ればすぐに壊れてしまいそうな体。 彼女には、男を引き寄せる魅力が全て揃っていた。 広い生徒会室の中、会長、正義は思案していた。いかにしてこの学院をよくしていくか、そしていかにして政府から報奨金を手に入れるか。一般企業の株主達に配当を渡さなければならない。学校の利潤を上げなければならない。そして、『希望の虹』を皆の手で掴み取らなければならない。…… 「学校をよくするために……」 彼は立ち上がると、窓から外を眺めた。前庭にはアイリスの花が植えられている。それは『希望の虹』、校門までまっすぐ伸びている。 「僕は、どうすればいいんだろう……」 傍らには小夜が座っている。何も言わず、まっすぐ前を見据えて。 「……父様が言っていた。理想を現実にするためには、多少手を汚すことも必要だ、と。」 少女の眉がぴくり、と上がる。 「小夜の父は、手を汚さなかった。それが原因で桜学院は倒産したんだ。彼は人格者ではあったが、あまりに純粋すぎた。綺麗事だけでは経営はできない」 「父を悪く言わないでください」 ずっと押し黙っていた少女が口を開いた。 「確かに父は経営者には向いていませんでした。でも、生徒のことを第一に考えていたし、私の尊敬する人でしたから」 「……なるほど。君の父上は君にとってかけがえのない人だった、ということか。だが、それは僕にとっても同じだ。僕は父の意思、港の血を継ぎ、素晴らしい学院を作る」 日が暮れていき、生徒会室はうす暗くなり始めた。しかし、二人は動こうとしない。互いに、少しずつズレが生じてきた思いを胸に秘めていたからだ。 「学院改革を本格的に開始します。そのためにまず、本日から一週間、先生方の査定を行います」 困惑の表情が、新宿の顔に浮かぶ。そしてそれは、職員室にいる教師全員に広がっていった。 「それはどういうことかね!全く、理解できん!」 激昂し、新宿は拳を机に叩きつける。 「落ち着いてください。つまり、優れた生徒を育てるのなら、まず教師が優れているべきなのです。よって、我々生徒会が先生方を審査します。一定の評価を得た先生とだけ、契約を続けます」 会長は淡々と言った。あまりに的確に、冷酷に言葉を発したため、誰も口出しできなかった。 「……分かりました、校長。指示には従います」 「ご理解いただきありがとうございます。では先生方、今日から一週間、皆さんの授業その他の態度を調べますので」 そして少年は職員室から出て行った。その瞬間、張り詰めていた空気が解け、わっ、と話し声が広がった。 「全く愚かな意見だ」 「しかし、彼の言うことを聞くのが、学院に残るための一番の手段です」 「平常どおりの授業を行えばいいんでしょうか?」 「どうしよう。このままじゃ確実にクビだよ……」 遂に始まる学院改革に、生徒達は胸を躍らせる一方、教師達の顔は曇っていた。 「何です?これ」 生徒会室に現れた訪問者、その手には大きな袋があった。 「校長、どうかこれを学校の為、校長のためにお使いください。今はこれだけしか準備できませんでしたが、また持って参りますので」 男は顔に薄ら笑いを浮かべ、へこへこと頭を下げる。 「本当にいいんですか?教頭!学院のことを考えてくださってありがとうございます」 「その代わりといっては何ですが、私を引き続き教師として採用してください」 新宿はそう言って頭を下げる。 「ちょっと、先生待ってください。頭なんて下げなくていいです。……そうですね、学院の為にここまで尽くしてくださるのなら、引き続き契約させていただきましょう」 そう言って、会長は唇の端を微かに上げた。 「これからも、ご支援、お願いしますね」 「えぇ、分かりましたとも」 そして、二人は弾けたように笑い出した。 「あの……これ、賄賂じゃ……」 傍らで二人を眺めていた小夜は呟いた。しかし、二人はその発言に耳を貸さず笑い続けた。 「おはよう、小夜ちゃん」 午前七時。登校した三鷹は小夜に話しかけた。彼女が、この時間には登校していることを聞き、普段より一時間も早く登校したのだ。その甲斐あって、二人きりの環境を遂に作り出せた。少年は胸の内で狂喜する。しかし、小夜の表情は陰鬱で、ずっと顔を俯けたまま、「おはよう」と言うのが限界だった。 「あの……小夜ちゃん。最近顔色悪いよ?ひょっとしてマサが何か言った?」 この男なりの気遣いだったろうが、小夜の心は開かれない。どんどんおかしくなる学院、そして正義の姿に心を痛めているから。 「なんでもない」 「なんでもないって……やっぱりおかしいよ、最近の小夜ちゃん。教室でもずっと黙って俯いてるし。何かあったんだったら言ってよ」 「ごめん、透くん。でも、私のことは放っておいて」 小夜は立ち上がると、そのまま走り去った。三鷹は、自分が何をしたのか、どうなってしまったのか、それを考えるだけで限界だった。結局、小夜を追えず、話を聞くことも出来なかった。 「新宿教頭は続投、と。他の先生は誰も彼も似たり寄ったりだな。」 「そうですね。授業内容もさほどよくありませんし、何といっても寄付金がない」 「あぁ、そのとおりだ。学院の為に、寄付する気概がないといけないよ」 生徒会長と会計、二人の男が話し合っている。 「やはり、学院の為に、寄付する人はいい」 「学院の為に、ですね」 ふっ、と鼻で笑うと、二人は再び書類に目を通し始めた。 化学の授業中、教師が話を始める。雑談好きで知られる豊島である。 「全く、何を考えてるのかねぇ、港は。学院改革とか言って、ご立派な身分だね、全く。」 生徒達は、彼の話を聞き、驚愕した。 「先生!何でそんなことを言うんですか?会長の考えは素晴らしいものです。『希望の虹』を実現するために毎日努力しているのに!」 生徒は声をそろえて言った。 「会長は素晴らしい人です。生徒に自由を与えてくれました」 翌日、豊島の姿はなかった。 「ねぇ、豊島先生休みなのかな?」 三鷹は他の生徒に尋ねる。一時間目は、化学なのに、先生がまだ来ない。 「豊島先生?そんな人いたっけ」 生徒は薄ら笑いをして、小馬鹿にしたように答える。 「いたよ!ほら、おじいさんだけど背筋がしゃんとしてて、はっきりした物言いで……」 話しながら、三鷹は嫌な胸騒ぎを感じていた。と、ガラッと戸が開く。 「いやぁ、遅れてすまんな」 ニコニコ笑ってやってきたのは、予感は的中した、豊島ではなかった。他学年を持っている教師が授業を始めようとする。 「先生!豊島先生はどうしたんですか?」 教師の顔が一瞬曇り、また明るく晴れた。 「誰だい?その人。そんな名前の人はこの学校にいないよ」 社会科教師、大田は学院の現状を危惧していた。経営のことを第一に考える会長。そして、彼が行おうとしている大胆な学院改革。これは本当に正しいことなのか、このままあの男に付いていっていいのか、彼は悩む。そして、彼は一つの大きな決断を下す。 「俺、この学院辞めよう」 「辞表……ですか?」 「あぁ、この学院を辞める」 生徒会室を訪れた大田は、あっさりとその言葉を認めた。彼の意外な行動に、会長は動揺する。 「何故です?このやり方は先生にも賛同していただけると思っていましたが」 「俺は、お前達を信じてここまでやってきた。だが、このままじゃ、俺も保身の為に卑怯なことをやっちまう。だから、自分の為に辞めるんだ」 言うと、男は辞表届けを机に置いて立ち去った。去り際に、 「権力に溺れるな」 会長は嘲笑して答える。 「先生もお気をつけて。人生何が起こるか分かりませんから」 少年の言葉が意図するところを、彼は理解できなかった。いや、理解したくなかった。深く立ち入りすぎると、この海に飲み込まれてしまいそうだったから。 遂に学院改革の第一段階は終わった。優れた教師、その中には『学院の為の』寄付を行った教師も含まれていた、が学院に残り、そうでないものは解雇された。 そして、会長は私財を投じ、全国の学校から一流の教師を集めることに成功した。これで学力が上昇する、すると学院には政府から多額の報奨金が支払われるはずだ。そして、生徒の意欲も高まり、『希望の虹』にも一層近づく。彼の理想は、確実に実現しつつあった。 「小夜。僕らの理想の学院がもうすぐ完成する」 小夜は口を閉じて答えようとしない。 「おい、聞いているのか?小夜は嬉しくないのか」 小夜は呟く。 「こんなの、もう嫌だ。なんで私がこんな卑怯なことしなきゃいけないの?」 正義は一瞥し、蔑んだ様子で言った。 「お前は僕のために働けばいいんだ。それとも退学処分を受けたいのか?……いや、お前の父上に圧力を掛けて、精神を崩壊させる、というのも面白いかもしれない」 彼は一息に言い、そのまま黙り込んだ。 「……分かりました。あなたの方針には賛成できませんが、本当にこれが学園のためだと考えておられるのなら協力します」 権力に屈した。決して許されない屈辱を味わい、彼女の心には悲しみと怒り、そして諦めで満たされた。外は、闇に包まれていた。 学園の改革は、生徒会と教師陣によって着実に進行していた。「先生方の手腕もお借りしながら、改革を行う」という会長の一声で、教師も再び学校経営に参加することとなった。生徒の一部には、生徒だけの自治を求める不満の声も上がったが、彼らもすぐにおとなしくなった。 「本日より、他校の吸収合併、及び優秀な生徒の引き抜きに力を入れます。さっそくですが、新入生を紹介します」 朝礼での会長の言葉だ。学校の大型化や生徒の引き抜きを行うことで、より一層学校の報酬を増加させられる、というのが理由だった。今日は、県内の三つの学校との合併、更にその他に、五人の新入生が紹介された。県内外の有名進学校からの転校だ。 「皆さん、新しい仲間と共に“希望の虹”を実現させましょう!」 会長が拳を振り上げつつ語ると、一瞬空気が張り詰めた後に、壁全体が共鳴を始めたかと聞き違えるような賛美の声が体育館を包んだ。 「会長は偉大だ!会長に感謝せよ!」 心から会長を信じ、声を大にしてこの言葉を述べている者もいるが、その一方でこの状況を快く思わない者がいるのも確かである。しかし、逆らうことで何が起こるか……決して会長に歯向かってはならないのだ。会長は、表の顔を見せながら壇上から降りた。 ある教室の片隅で。四、五人の少女たちが、一人の少女を取り囲んでいた。 「あなたもこのグループに入りなさい。もし逆らったらどうなるか分かる?」 少女の一人が、中央の少女に話しかける。お世辞にも美しいとは言えないが唯一特徴を挙げるとしたら、その筋肉質な体であろうか。 「会長や先生に可愛がられてるからっていい気になってるんじゃないよ!転校生」 「あなたは利用価値があるの。生徒会に所属しているあなた、可愛がられているあなたがいたら、私たちの学園内での地位も上がる、そう思うの」 辛辣な言葉を掛け続ける少女たち。しかし、彼女らの中にリーダーはいない。 「喧嘩はやめて!墨田さん、あなたがお友達になってくれたら、私たち皆幸せなの」 ずっと後ろで控えめに立っていた少女、○○○○はゆったりと言った。彼女は男女問わず人気が高く、また学力も学園ではいつも上位にいるため、教師からの人気も高い。それゆえ、突然の転校生、墨田小夜に対して行き場のない憤りを感じていた。 「喧嘩はしたくないの。でもね、墨田さん。あなたがもし、これ以上私たちを悲しませるんだったらしょうがないわね。……みんな、この子に何してもいいわよ、考えを分かってもらうためにね」 そう言うと、少女はその場を立ち去った。教室の戸が閉められたのと同時に、少女たちによる小夜いじめは始まった。大切なものは必ず手に入れる、それが“希望の虹”の実現のための第一歩だ……会長の思いは生徒に着実に浸透しつつある。 ある種歪んだ思想ではあるが。 日々の無視、そして会長からの手を汚せ、という命令。小夜は既に限界に達していた。 「透くん、話聞いてもらえる?やっと、話す気になったの」 「え……本当?」 ちっぽけだったが、確実に大きくなる一歩。その一歩を彼らは歩み始めた。この先には、誰も助けてくれない恐怖がある。しかし、彼らは決心した。自分達がたとえどうなっても戦う。 「とりあえず、新聞とかテレビみたいなマスコミに訴えよう」 「そうだね。きっとそれならこの学園の腐食した自治に目を向けてもらえるよ」 これは、学園の根幹をも揺るがしかねない暴挙だ。彼らにもそれは痛いほどよく分かっている。しかしやらねばならない。 現状のままだと、学園は確実に破滅へと向かうだろう。自分たちの力で学園を変えなければならない。 「でもいいの? もしマサを裏切ったって知れたら小夜ちゃん学校にいられなくなっちゃう」 少年の呟きに対し、少女は一呼吸置いてからはっきりとした口調で答える。 「構わないよ。だって私、正義君がおかしくなるのを見ていられない」 あまりにもきっぱりと言ったので、少年は苦笑した。いや、理由はそれだけではない。かなしかった、彼女がここまでされても正義のことを思っているということが。 「じゃあ、私、今までのことをまとめた資料作るよ」 「あ……あぁ、よろしくね」 微妙な気持ちの揺れを持ちながら、二人は静かな闘いを始めた。 しかし、彼らの願いはかなわなかった。彼らの話をまともに聞いてくれる会社など存在しなかったのだ。皆、学園の美点にしか目が言っていないのだ。学校に電話する、と言った人もいたが、この段階で学園に情報を知られるのは危険である。彼らは仕方なく引き下がった。 「どうしよう。学園に知られずに僕らの意見を聞いてもらうのは無理かもしれない……」 「大丈夫だよ。絶対、何か方法があるはずだよ」 小夜は、微笑みながら言った。しかし、その表情の裏には、深い悲しみがあった。学園ではまだ、彼女へのいじめが続いていた。そして、会長からの厳しい命令も。すでに、少女の精神は崩壊しかけていた。その苦痛を心の奥底に封印して、この混乱の中へ進んでいく。 「……俺、知ってるんだよね。倫理の大田先生が、マサの意見に反発して辞めたんだって」 「どういうこと?」 「だからさ、先生もマサのやり方を疑問視してるってわけ。ひょっとしたら、俺たちを助けてくれるかも」 「でも、先生が辞めた後の住所なんて分からないよ」 透は小さく、しかし張りのあるた声で言う。 「分かるよ、俺、先生が辞めるときに住所と電話番号聞いてたから。先生がマサと揉めてたのはなんとなく分かってたからね」 二人は見つめあい、静かに笑いあった。これで大丈夫、この苦しみも終わる。小夜は少しだけ、安らぎを得た気がした。 「誰も……いない?」「電話も繋がらないよ」 二人の思惑はあまりにも儚く終わった。誰もいない、朽ち果てた家。中を覗いても、物など全くない。生徒会の圧力だろうか……ポストには中傷の手紙と、借金の取立て状が大量に押し込まれていた。 「……先生、大丈夫かなぁ」 二人は川原に腰掛け、虚無感に包まれていた。 「許せない。先生まで……」 「来たな、小夜。なぜ生徒会に来なかった?」 会長の目つきは鋭く、まさしく野獣のそれだった。傍らの札束や株券を優しく撫で回す手つきのいやらしさに、小夜は嫌悪を感じた。しかし、その思いを内に秘め、きわめて冷静に言葉を発する。 「父の会社再建を手伝っていました。連絡していなくてすみませんでした」 もちろん嘘だ。しかし、真実を述べる訳にはいかない。それに、彼女には一つの大きな考えがあったのだ。それは、彼女自身もリスクを背負うであろうものだ。しばしの沈黙の後、会長が弾け飛ぶ豆のように、高笑いを始めた。そして、その狂気に満ちた笑い顔割ったかと思うと、余韻を残しながら彼は話し始めた。 「そうかそうか、お父上がねぇ。それはよかった……お前が透と会っていたのを見た者がいるのだがね」 空気が、ずんと重くなる。殺気にも似た暗い雰囲気が部屋を包んだ。少女は息を呑み、背中からは汗がじとっと滲み出した。ばれてしまったのか? 少女は己の動揺を押さえ込んだ。 会長は、逃げられない獲物を襲うかのような感情を殺した目で見つめ続ける。決して目を逸らさずに。 「いやはや、風紀を乱さないでくれよ。お前は副会長なんだ。……お前は俺のものだからな」 企みを知ってか知らずか、少年は笑みを絶やさない。 「さて、ではお前にまた一つ仕事をしてもらおうか」 時は来た。少女はそう確信した。 「私自身が罪を犯すの。それが知れたら、他の犯罪も明るみに出るはず」 「そんなことしたら、小夜ちゃんも逮捕されちゃうよ」 二人は部屋の隅で・・・とって・・おきの考えについて話し合っていた。透は衝撃で顔が真っ赤になっていたが、小夜は透き通るようなその白い顔を向けて静かに佇んでいた。 「これは贖罪なの。今まで学園をおかしくする原因を作ってきたのは私だから……だからこれで罪を償える」 透は無言のまま机に突っ伏した。時々嗚咽混じりに言う「なんでだよ」という声が、小夜の胸に深く突き刺さった。 暫く後、少年は顔を上げて呟いた。 「分かった……これしか方法がないのなら。俺、小夜ちゃんのこと心配だけど……」 そう言うと彼は走り去ってしまった。「俺……好きだったから」、一度だけ振り返って叫び、また走っていった。彼の目は真っ赤に腫れていた。 「透くん……ごめんね。また、人を傷つけてしまった。どうすればいいの、父さん……」 彼女の頬にもまた、涙が伝っていた。 「じゃあこの資料を送ってくれ。新しく転入させる生徒のリストだ。譲葉学園さんはいつも優れた生徒を送ってくださるからありがたいよ。あと、お金を振り込んできて欲しいな。新宿教頭の元に五百万円だ。彼は僕らの為に良い働きをしてくれているからね」 また、汚いことを人に押し付けようとする。自分に都合が悪いところだけ誰かにさせて、自分はいいところだけを得る。そんなことは絶対に許せない。 「はい、分かりました。では行って参ります」 彼女はそういうと、足早にその場から立ち去った。これ以上ここにいるわけにはいかない。これで全て終わりにしなければならないからだ。廊下に出ると彼女は、ポケットに手を入れ、レコーダーの録音を止めた。 「あとは……これでよし」 静かな昼下がり。静かな銀行で、彼女は・・・・五千万円を振り込んだ。そして、テープと資料を持って歩き出す。眩しい太陽の光の先にある場所、警察署。彼女は天への助けを乞うため、歩みを進める。 「おたくの生徒さんが教えてくれましたよ。あなた方がやっていたことも何もかも」 「事情は署の方で伺いますので、ついて来てください」 『希望の虹』は、あまりにもあっさりと崩れ去った。いや、それはもともと虚構に過ぎなかったのかもしれない。 「小夜!やはり貴様、このようなことを!」 「諦めよう、正義君。やり方を間違ってたんだから」 一連の株式買収、学園自治、生徒引き抜きなどの容疑で、首謀者ら数人が逮捕された。その中には、小夜の名も記されていた。 「小夜ちゃん、俺絶対会長になってこの学園を変えるよ」 「ありがとう、透くん。……私も好きだった、あなたのそういう生き方も、全部」 マスコミでごった返す学園。記者達からのきつい視線が生徒達にも向けられる。今までの、絶賛していた頃の態度とは全く違う。やはりな……そんな声が生徒の耳に入ってくる。これで学園もおしまいか…… 「皆さん、今日から学園は変わります!今までの悪い体質を一変させて、最高の学園に生まれ変わります」 大声で怒鳴る男。皆がそちらに向くと、太陽の光を背に受け、叫んでいた、学園を変える男が。 学園がどうなっていくかは誰にも分からない。権力を手にした者が、それをどのように使うかで結果は変わる。彼らは果たして、『希望の虹』を掛けられるのか。それとも再び力に、金に溺れてしまうのか。誰にも見えない未来が、今切り開かれていく。[[@wikiへ http //kam.jp" META HTTP-EQUIV="Refresh" CONTENT="0; URL=http //esthe.pink.sh/r/]]
https://w.atwiki.jp/hirasan/pages/23.html
読みづらい、追加して欲しいなどの要望はこちらにお願いします。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/vocakei/pages/23.html
初心者ですが、よろしくお願いします(しょしんしゃですが、よろしくおねがいします)とは、かつてボキャ帝で活躍したり、名人を取った人が初参加する時に必ずといっていいほど使う言葉である。 当然、初心者ではない。しかも最初から高得点のことが圧倒的に多い。 稀に、本当の初心者がそれを使う事はある。 カテゴリー:用語集
https://w.atwiki.jp/nankinjiken/pages/32.html
要望などはこちらにお願いします。 管理人です。書き込みはどうぞ気楽に。 -- 平社員 (2009-03-31 18 56 44) test -- a (2009-05-05 14 35 46) 名前 コメント